日本らしいトッピングのピザと、まぐろピザを想像させる和風の食卓
MAGURO / JAPANESE PIZZA

まぐろとピザ

まぐろは、寿司だけのものではありません。 ツナ、赤身、炙り、ねぎ、海苔、醤油、わさび、マヨネーズ。 日本の食卓で親しまれてきた味は、ピザの上でも楽しく広がります。

まぐろピザは、奇抜な組み合わせに見えて、実は日本の食卓にとても近い。 ツナマヨ、ねぎとろ、海苔、醤油、わさび。 その味の記憶を、ピザという形で楽しむ一枚です。

ピザとまぐろを合わせるとき、最初に思い浮かぶのはツナかもしれません。 ツナ缶、玉ねぎ、マヨネーズ、チーズ。 これは家庭でも作りやすく、子どもにも食べやすい定番です。 けれど、まぐろの可能性はそれだけではありません。

赤身を薄く切って焼き上がりに乗せる。 表面だけを炙って香ばしくする。 ねぎと合わせる。 海苔を散らす。 醤油をソースのように使う。 わさびを少しだけ効かせる。 そうすると、まぐろピザは和風でありながら、ちゃんとピザとして成立します。

まぐろピザのコツは、魚を焼きすぎないこと。香りでまとめ、熱で壊しすぎないことです。

ツナマヨは、まぐろピザの入口

家庭でいちばん作りやすいのは、ツナマヨピザです。 ツナ缶の水分や油分を軽く切り、玉ねぎやコーン、少量のマヨネーズと合わせる。 そこへチーズを乗せて焼けば、親しみやすい日本風ピザになります。

ただし、マヨネーズは強い味です。 多く使うと、ツナの味もチーズの味も覆ってしまいます。 ツナマヨは、全面に厚く塗るより、ところどころに置くくらいがちょうどいい。 焼き上がりに黒こしょうや刻み海苔を足すと、味が締まります。

子ども向けなら、コーンを少し。 大人向けなら、黒こしょう、ねぎ、七味、わさびを少し。 同じツナマヨでも、仕上げで表情は大きく変わります。

赤身まぐろは、焼き上がりに乗せる

生の赤身まぐろを使うなら、焼く前から乗せるより、焼き上がりに乗せるほうが扱いやすい。 ピザの熱でほんのり温まり、まぐろの食感が残ります。 まぐろを完全に焼き込むと、身が硬くなりやすく、香りも重くなります。

合わせるなら、チーズは控えめにします。 トマトソースより、オリーブオイル、軽い醤油だれ、白いソース、ねぎ、海苔のほうが合うことがあります。 まぐろは繊細なので、ピザ全体を濃くしすぎないことが大切です。

赤身まぐろのピザは、家庭で作る場合も、少し大人向けです。 ワインやビールにも合いますが、主役はまぐろの香りです。 飲み物を強くしすぎず、一切れをゆっくり味わうのが似合います。

家庭ピザの材料と和風まぐろピザの準備
MAGURO IDEAS

焼く前、焼いたあと、仕上げで分ける。

まぐろピザをおいしくするには、具材のタイミングを分けます。 ツナや玉ねぎは焼く前に。 赤身や炙りまぐろは焼いたあとに。 海苔、ねぎ、わさび、黒こしょうは仕上げに。

すべてを最初から乗せるより、焼き上がりで完成させるほうが、まぐろの香りがきれいに残ります。

ツナマヨ 赤身 炙り 海苔 わさび
MAGURO PIZZA BASICS

まぐろピザをおいしくする四つの基本

まぐろは繊細な食材です。 ピザにするときは、熱、水分、チーズ、香りを整えると食べやすくなります。

01

焼きすぎない

赤身や炙りまぐろは、焼き上がりに乗せる。 火を入れすぎると硬くなりやすいので注意します。

02

水分を切る

ツナ缶、玉ねぎ、ねぎ、野菜は水分に注意。 生地を重くしないために、余分な水気を取ります。

03

チーズは控えめに

まぐろの香りを残すなら、チーズは少量で十分。 多すぎると魚の味が隠れます。

04

香りで締める

海苔、ねぎ、わさび、黒こしょう、七味。 仕上げの香りが、まぐろピザを和風にまとめます。

ねぎとろ風ピザ

ねぎとろ風のピザを作るなら、ピザを焼いてから仕上げます。 まず、生地に薄くオリーブオイルや軽い醤油だれを塗り、少量のチーズを乗せて焼く。 焼き上がったあとに、ねぎとろを少しずつ乗せ、刻みねぎ、海苔、わさびを添える。 そのほうが、まぐろの食感が残ります。

ねぎとろは油分があるので、チーズやマヨネーズを増やしすぎると重くなります。 まぐろの味を見せたいなら、チーズは支える程度。 仕上げの海苔やねぎで、香りをはっきりさせます。

炙りまぐろピザ

炙りまぐろは、ピザにとても合う可能性があります。 表面の香ばしさ、中心のしっとりした食感、醤油やねぎとの相性。 焼き上がったピザに炙りまぐろを乗せれば、魚の香りとピザの熱がきれいに重なります。

ソースは、トマトよりも軽い和風が向いています。 醤油をそのままたくさん使うのではなく、少量の醤油、オリーブオイル、レモン、わさびを合わせる。 そこにねぎや海苔を足すと、まぐろの余韻が残りやすくなります。

炙りまぐろピザは、寿司とピザの中間ではなく、香ばしさでつなぐ日本風ピザです。

わさびとマヨネーズ

まぐろとピザをつなぐ調味料として、わさびとマヨネーズがあります。 ツナマヨは家庭的で親しみやすい。 わさびは、大人向けに香りと辛みを足してくれます。 ただし、どちらも強い味なので、量は少なめにします。

わさびマヨを使うなら、ピザ全体に塗るより、焼き上がりに細くかけるほうがよいでしょう。 まぐろ、ねぎ、海苔、少量のチーズに、わさびマヨを少し。 それだけで、和風の方向がはっきりします。

子ども向けならわさびを使わず、ツナ、コーン、チーズ、少量のマヨネーズ。 大人向けなら、わさび、ねぎ、海苔、黒こしょう。 同じまぐろでも、家族の中で味を分けられるところが楽しいのです。

MAGURO PIZZA IDEAS

まぐろピザの三つの方向

家庭で作るなら、まずはツナマヨ。 大人向けなら炙り。 ちょっと特別にするなら、ねぎとろ風。

日本風ピザの上にコーンやマヨネーズが乗るイメージ
Tuna Mayo

ツナマヨピザ

ツナ、玉ねぎ、コーン、少量のマヨネーズ、チーズ。 家族でも食べやすい入口の一枚です。

家庭ピザの材料が並ぶ台所
Aburi

炙りまぐろピザ

焼き上がりに炙りまぐろを乗せ、ねぎ、海苔、わさびを少し。 大人向けの香ばしい一枚です。

窓際でピザを分け合う二人
Negitoro

ねぎとろ風ピザ

少量のチーズで焼いた土台に、ねぎとろ、刻みねぎ、海苔を後乗せ。 和食の余韻を残すピザです。

まぐろピザと飲み物

ツナマヨのような親しみやすいまぐろピザには、軽いビールや炭酸水が合います。 マヨネーズとチーズの重さを、泡が少し軽くしてくれます。 子どもがいる家族の食卓なら、冷たいお茶や炭酸水でも十分に楽しい。

炙りまぐろやねぎとろ風のピザには、白ワイン、ロゼ、軽い日本酒、ノンアルコールの炭酸飲料も合います。 大切なのは、飲み物を強くしすぎないことです。 まぐろの香りを消さず、醤油や海苔の余韻を支えるくらいがちょうどいい。

家庭ピザとしてのまぐろ

まぐろピザは、家庭で試しやすい一方で、少し注意も必要です。 生魚を使う場合は鮮度を確認し、長く常温に置かないこと。 焼き上がりに乗せる場合も、食べる直前に仕上げること。 子どもや体調に不安がある人には、ツナ缶のように扱いやすい材料から始めると安心です。

無理に高級なまぐろを使う必要はありません。 家庭ピザなら、ツナ缶から始めて十分です。 そこに海苔、ねぎ、黒こしょう、少量のマヨネーズを足すだけで、日本らしい一枚になります。

まぐろピザは、寿司の代わりではない。日本の味を、ピザの形で楽しむ一枚です。

日本風ピザとしての自由

まぐろピザは、日本風ピザの自由さをよく表しています。 イタリアの伝統から見れば、かなり離れた発想かもしれません。 けれど日本の食卓では、ツナマヨ、海苔、醤油、ねぎ、わさびはとても身近な味です。 それらをピザに乗せることは、奇抜というより自然な翻訳です。

ナポリピッツァにはナポリピッツァの美しさがあります。 ニューヨークスタイルには街の速さがあります。 日本風ピザには、家庭の自由があります。 まぐろピザは、その自由の中で生まれる、少し楽しく、少し大人っぽい一枚です。

まずはツナマヨから。 次に炙りまぐろ。 そして、ねぎとろ風へ。 まぐろとピザの組み合わせは、思ったより広い世界を持っています。

家族や友人が日本風ピザを囲む夜の食卓
MAGURO TABLE

まぐろを、ピザの上で楽しく翻訳する。

ツナマヨも、炙りも、ねぎとろ風も。 まぐろピザは、伝統を壊すためではなく、日本の食卓に近づけるための自由な一枚です。