日本風ピザの魅力は、正統を否定することではありません。 ピザという形を、日本の暮らしの味で楽しく翻訳したところにあります。
ピザは、イタリアから世界へ広がった料理です。 けれど世界に広がった料理は、それぞれの土地で少しずつ姿を変えます。 日本では、照り焼き、コーン、マヨネーズ、もち、明太子、海苔、じゃがいも、ツナなど、 家庭やコンビニや居酒屋や給食の記憶に近い味が、ピザの上に乗るようになりました。
それを邪道と見る人もいるかもしれません。 しかし、食べる人を楽しくする力があるなら、それは立派なピザ文化です。 日本風ピザは、ナポリピッツァの代わりではありません。 ニューヨークスライスの代わりでもありません。 日本の家族、子ども、宅配、週末、パーティー、映画の夜に合う、別の役割を持った一枚です。
日本風ピザは、伝統への反抗ではなく、食卓への翻訳です。
照り焼きチキンという発明
日本風ピザを語るとき、照り焼きチキンは外せません。 甘辛いソース、鶏肉、玉ねぎ、マヨネーズ、海苔。 その組み合わせは、ピザでありながら、どこか丼や惣菜パンにも近い親しみやすさがあります。
照り焼きの味は、子どもにもわかりやすい。 甘さがあり、塩味があり、チーズとも合いやすい。 ただし、甘さと油分が重なりやすいので、よい日本風ピザにするには少し整理が必要です。 ソースを塗りすぎない。マヨネーズをかけすぎない。 仕上げに海苔やねぎを使い、香りで締める。 その小さな工夫で、照り焼きピザはぐっと食べやすくなります。
照り焼きチキンピザは、家庭の週末にも、宅配ピザにも、子どもの誕生日にも似合います。 本格的なナポリピッツァとは別の方向で、人を集める力があるのです。
コーンとマヨネーズの明るさ
コーンとマヨネーズも、日本風ピザの代表的な味です。 コーンの甘さ、マヨネーズのコク、チーズの塩味。 この組み合わせは、子どもにとってわかりやすく、大人にとってもどこか懐かしい。
コーンは、ピザを明るくします。 黄色い粒が乗るだけで、見た目にも楽しい。 ただし、缶詰や冷凍のコーンは水分を持っているので、使う前に水気を切ることが大切です。 水分が多すぎると、生地の中心が重くなります。
マヨネーズは、強い調味料です。 少しなら楽しい。 多すぎると、すべての味を覆ってしまう。 日本風ピザでは、マヨネーズを主役にしすぎず、線で使う、少量で使う、香りで締める。 そのバランスが大切です。